毎日麺類

19歳。僕の話と映画感想の両方。ネタバレします。

愛愛

感想というより日記です。

6月17日に『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を見ました。見た直後で興奮しているので言葉遣いとか文章構成がヘンテコです。すみません。

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本当は今日見るつもりは無くて、居候先の家主と見る予定でした。

 

今週の水曜に映画を全く見ない家主と前作の『スパイダーマン:スパイダーバース』を見ました。(僕は3回目)

 

家主は全ギャグシーンでちゃんと声に出して笑ってて、僕は「一緒に見てて楽しすぎー」と口に出してしまいました。さらに、珍しく家主から次回作は一緒に見ようと誘ってくれました!本当に珍しい。いつも僕が無理やり連れて行くので。

 

だけど久しぶりに実家に帰って、久しぶりに学校もバイトも遊びも何も無い日だったので、我慢できず1人で見ちゃいました。家主と見に行く時に初見と嘘をつくか、実は2回目なんだよと真実を言うか迷ってます。

 

感想としては、前作も大好きだったから、公開発表された時から楽しみにしてました。だからハードル上がりまくり。でも余裕で超えてきました。というか僕が想像できる範疇じゃなかった。

 

この映画を見た人ならわかると思うんですけど、アニメーション表現の点では、人類始まってからの映画の中で1番です。「こんなのどうやって作るの…」って全シーンなりました。

音楽も良すぎました。ストーリーもとても良い。1人の天才がリーダーとなって完成された傑作というより、1000人以上の先鋭達が作り出した傑作っていう感じでした。それぞれ違う角度で素晴らしく、ゴチャゴチャしているようで纏まっている感じ。複数人の手が加わっているなと感じさせられました。

 

情報量が多すぎて、見た後の帰り道は眠すぎました。2回目は吹き替えで見たいです。

 

僕はセカイ系が大好きなので今作は今までの全スパイダーマン作品を含めたメタ的セカイ系なので衝撃でした。これに関してめちゃくちゃ書きたいけど指が疲れるし表現が難しいので諦めます。口で誰かに語りたい。けど、周りにあまりスパイダーバースを見ている人がいない。

 

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このシーンとか恋愛シーンとして完璧だよねとか話したいなーーー。

 

大吉デイ

6月16日。今日は凄かった。朝が凄かった。

 

居候先で8時に起床。

カップ焼きそばを食べて、準備をする。

外に出た瞬間に日焼け止めを塗り忘れていたことに気づく。

 

金曜日の授業は憂鬱。何故かと言うと無駄だから。生理的に受け付けない先生のセンスの無い授業。行くだけ無駄。単位のためという理由以外に行く理由がない。

 

「日焼け止め塗り忘れたし帰りたーーい」と、外に出てから5分で思った。そしたら僕の気分が完全に休む方向性になってしまう。今日は休もう!と割り切って少し散歩してから帰る。

 

居候先の家主に「あれ?忘れ物?」と聞かれた。「気分じゃないから休むことにした」とは恥ずかしくて言えない。だから、「休講になったんだよ」と嘘をついた。家主は「いいな〜」って言った。

 

即、脱衣。ベッドの上でゴロゴロ。そしたら学校の友達のグループLINEの通知が鳴る。

その内容は、「今日、休講らしい」

なんと!!!!!

本当に休講だった!!!!!!!!

 

即、家主に報告。「さっき実は嘘ついてたけど、本当になった!」と。

運命は僕に味方している!

僕のおみくじの大吉率ハンパないし、本当に僕は運がいいのかもと思った(一緒に引いた友達は大体、凶)。

 

今はバイト中。早く終われー。

隣人怒声

居候先の隣の家から、お爺さんの怒声が聞こえてくる。6月15日に初めて内容が聞こえた。23時のお風呂上がり、麦茶を買いに行く時だった。その内容は…!

 

「手を挙げろ!」

「はやく拾え!」

でした。妄想かなんかなのかな。

 

話は変わり、最近の登校中に聴いてる曲の紹介です。こちらの2曲です。

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生存実感

6月14日、8時に居候先の家で目が覚める。

最近、居候先の隣の家でお爺さんの怒声が聞こえる。昨夜も聞こえていたのに、朝起きても聞こえた。

 

家主とは同じベッドで寝ている。家主は3限からなので、まだ起きなくてもいいのだが眠りが浅いのと僕がベッドから出るのが下手なので起こしてしまう。

 

「これから朝ごはんを食べる努力をしようと思う」と昨夜にスーパーで家主に宣言したのに、朝食を食べようとしない僕を見て家主が朝食を作ってくれた。作ってもらっているという罪悪感から作っている様子を隣で見つめていたら、家主に「準備していていいよ」と言われそれに甘える。

 

顔を洗って、寝癖を失くす。家主は化粧水を3つ持っている。無印、ミノン、高いやつ。

家主の肌にミノンは合わなかったらしく、使っていいよと言われたので僕は普段ミノンを塗っている。だけど、なんとなーく魔がさして高いやつを塗ってしまいました。

家主が僕の顔を見てすぐに「うわ、使われた」と悔しそうな顔で言ってきた。僕は「ミノンをたくさん塗っただけだよ」と嘘をついた。

楽しい朝。

 

家主が作ってくれた朝食は、サンドイッチとコーンスープ。そしてグレープジュースと白湯。ちゃんと量もあって美味しかった。サンドイッチは『名探偵コナン』の安室さんって人が作る、甘味噌が入ったサンドイッチだよとか言ってた気がする。「甘味噌入れたけど美味しい?」と聞いてきて、甘味噌に全く気付いてないけど「美味しい、ありがと」って返すとニコってしてた。

 

朝食を頂きながら、居候してずいぶん経つなと考える。ある晩、家主に「僕を追い出さないの?」と聞いたら「なんか可哀想だからいてもいいよ」と言われた。僕の痩せすぎな身体が心配らしい。家主の「自分の作った料理を他人が食べてるのがオモロイ」という言葉はずっと覚えている。友達に家主の話をすると、高確率で勝手に女性だと思われる。男同士の関係。

 

僕はよく水を飲む。外に出ると何個も水を買ってしまう。お金が勿体無いので最近、無印良品の水筒を買った。だけどその水筒を1週間くらい洗わずに使っている(汚い話ごめんなさい)。家を出ないといけない時間になっているので洗う暇は無い。もう今日は水を買うかと思い財布の中身を確認したら、1円しか入ってなかった。本当に1円玉が1枚だけ。仕方なく、水筒に水を入れて外に出た。家主が玄関まで見送ってくれて、その時に隣のお爺さんの怒声が流れ込んできた。お互い「またやってるわ」と言わずに顔で表現した。

 

家から早歩きで25分で学校に到着。水筒の水を飲んだら、水が雑菌の味だった。隣の席の友達に「この水筒、1週間洗ってないんだけど雑菌味だわ」と報告したら「きつい」と言われた。気にせずにゴクゴク飲んでいたらお腹が痛くなってきた。僕はめちゃくちゃお腹が弱い。授業を抜け出してトイレ。長時間のトイレから帰ってきたら、友達が水を買ってきてくれていた。「本当に色々、可哀想だよね」と言われた。いろはすをゴクゴク飲んだ。

 

午後の授業で友達と、もう学校に来ている意味があまり無いよねみたいな話をした。超真面目で皆勤している友達に「なんで学校が嫌なの?」と聞かれた。みんな黙っていた。僕が「友達と会えるのは凄く幸せなんだけど〜」と言うと、皆勤くんが「よかった〜、もう俺といても楽しくないのかと思った」と安心していた。僕は皆勤くんのそのキュートすぎる言葉を聞いて、軽く抱きしめた。

 

今日はバイトが無いから家に直帰。

家主はバイトがあるから帰るのが遅い。

LINEで「帰ってくるのいつ?」と聞いたら「迎えに来てくれるの?」と返ってきた。「行きません」と返したら「ふーん」ってきた。

やっぱり迎えに行った。「お疲れ」と言ったらニコッとしてた。

 

 

「JELEEL!」

映画の感想だけではなく、新しく感動したり好きになった人や物を書いていきたいです。

 

6/13

今日、初めて聴いたJELEEL!というラッパーが好きすぎました。

 

https://youtu.be/oUQ929_RN74

知ったキッカケはこの動画です。

どんな曲を出しているんだろうと思い、まずこれを聴いた。

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バイト先へ向かいながらお散歩してて、何気なく再生したら「うぉーーーーお!」っていう感じ。「耳がー!壊れるー!気持ちいいー!!」という感じです。パワーが凄い。

「Power‼︎」って叫んでた気がするし。

 

バイトまで時間あったから、ゆっくり歩いてたのにスピードが5倍くらい早くなってしまいました。すみません。表現力が乏しいです。

 

でもまだ1曲しか聴いてないから、他の曲が好きじゃない可能性あるなと思い、バイトから帰ってきてからアルバムを聴きました。

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最新アルバムなのかな?これを聴いたら、まあーーーー大変。ぜーーんぶ好き。

「くうぅぅぅぅ、うぎゃあ」と言いました。

圧がすごい。バク宙しているジャケなのも納得。本当にバク宙してそう。

 

これだけです。ありがとうございました。

 

 

『アフターサン』

6月2日の台風の中で『アフターサン』を見ました。映画を普段見ない友達と一緒に行ったら、その友達が爆睡してて感想が全く話せなかったのでここに書きます。

 

『アフターサン』に関しては映画の感想よりも、映画を見て思い出した僕と父のエピソードについてを書いていきます。純粋な映画の感想を求めている方がいたら、その期待には応えられないのでごめんなさい。

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とは言っても少しは普通の感想も言います。

この映画で印象的なのは色味で赤が濃く、海は緑色。今目の前に広がっている景色というより美化された思い出の景色だというのが伝わります。

 

テープを再生する音から始まり20年前の映像が流れる感じはNew Jeansの「Ditto」や岩井俊二を想起させられました。「Ditto」のMVは去年の映像表現の中でも特に好きなのでいつか書きたいです。

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ここから本題です。この映画は11歳のソフィと31歳の父のバカンスを、20年後のソフィが思い出すというストーリーです。僕は映画で絶対に泣いてしまうシーンが2つあります。それは、

①親が優しい

②親が厳しい

この2つです。例を挙げると『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『はちどり』そして、①と②の両方が入っている『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』です。

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もちろん『アフターサン』でも泣きました。大号泣です。でも他の映画と違ったことがあります。それは、本編中に泣いたのではなくエンドロールで泣いてしまったのです。それは何故かというと、退屈なシーンが多かったからです。

 

決して貶したい訳ではありません。寧ろこの映画で1番好きなのは退屈なシーンが多かった所です。退屈なシーンってとても贅沢なことだと思います。ブログで書いた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は90分の中にハイスピードで物語が進んでいきます。カット割もめちゃくちゃ早いです。退屈なシーンなんて1秒もないです。『カモン カモン』はマリオと比べたら、ゆっくりなスピードですが、カメラを固定するのではなくてレールを敷いてカメラを動かしたりしています。退屈させない工夫をしているのです。

 

しかし、アフターサンはカメラ位置を完全に固定させて動きをただただ捉えているカットが多いです。父が海の方へ向かって帰ってこないというシーンは特に印象的ですよね。あと泣いている背中。

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学校で映画を制作していると、いかに観客を退屈させないかという思考が定着しちゃうんですよね。わざと意図的に退屈だと思われちゃうような長回しのカットを撮ろうとすると止められてしまうんです。映画って芸術の面よりもビジネスだったり大衆娯楽の面が強いので、「退屈させない!」というのが常識というかそういうのがあるんです。実際、一緒に見にきた友達は寝ちゃうわけだし。

 

だから、見ている最中に「いいな〜、こういうの作りたいな〜」なんて思ったりしてました。

長久監督のTwitterでこんな投稿があります。

「退屈なシーンは、その間、自分の人生のことなどに思いを巡らせることができるので、それこそが映画の意義とも言えます。」

 

こういうことです。全部言ってくれました。

つまり僕は『アフターサン』に退屈なシーンが多かったおかげで、自分の人生を振り返れたのです。父との思い出をね。

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僕の父は変わった人で、めちゃくちゃ差別主義者だし暴力的でマッチョイズムの塊みたいな人でした。だから、あまり楽しい思い出はないです。もうあまり会えなくなってしまいましたが、一緒に住んでいた頃は父の思想や態度が大の苦手でした。父は僕のことを認めてないし、いつも貶してくる。だけど5年に一回くらい裏で褒めてくれるんですよ。僕それが本当に嬉しくて嬉しくて。エヴァンゲリオンのシンジくんとゲンドウの関係性みたいな感じ。一回だけ褒められて嬉しくなるシーンありましたよね。

 

この映画をみて「あー、父との思い出全然ないなー」って思い巡らせていたら、あっという間にあの最高のラストのダンスシーン。クイーンとデヴィッド・ボウイの曲が最高すぎますよね。そしてエンドロール。そこで急に思い出したんですよ。最高のやつ。

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僕が高校1年の時に作曲することにハマってたことがあったんです。GarageBandっていうAppleが出している無料のやつでポチポチ、ダサすぎる曲を作っては友達や恋人に聴かせてたりしてました。その時に一曲、かなりの力作が完成させることができたんです。ゲームのピクミンで流れていそうな曲です。それを友達や恋人に聴かせて「なんか気が狂いそうになるね」とか言われてニヤニヤしてたら、何故か父に聴かせたくなったんです。

 

父に話しかけることさえ、心臓バクバクになってしまうのですが勇気を出して部屋に呼びました。そしてiPadから僕が作った曲を聴かせたら、笑って貶してくれました。「イントロがダサすぎる」って。けど最後まで聴いてくれたんですよ、真剣な顔で。それを僕はエンドロール中に思い出しちゃって、「ふぐふぐ」みたいな音を出しながら大号泣してしまいました。

その思い出は確かに赤の色味が強いし青が少し緑ぽくなってる気がする。愛おしい思い出。

 

いつも強気な父がお風呂場で泣いてる声が聞こえてきたり、今思えば僕から父に近づこうとしたらバラバラになってないのかなーとも考えたりしちゃいました。これ以上、書くと長すぎるのでこの辺にしておきます。

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とにかく、もう一回見たい!

好きな映画でした。

 

 

『カモン カモン』

6月7日『カモン カモン』を見ました(3回目)。僕は最初この映画を公開当初に見て、ものすごく好きな映画だと感動して、それから半年ぐらい経ってU-NEXTのレンタルでまた見直しました。そして今日、Netflixで見放題になっていたため3回目の鑑賞です。

 

僕の今の精神状態は少し不安定で、朝起きたら涙が溢れちゃったりしました。なんとか安定させなきゃという気持ちはあるけれど、どうすればいいかわからない。だから僕はこの好きな『カモン カモン』という映画を見ようと思ったわけです。正直、完全に心が救われたというわけではなかったけれども、救われるヒントを貰えたような気がしました。この『カモン カモン』の作中に出てくる言葉のひとつひとつで、深く語りたいこと、語らないといけないことがあります。それを全て語るとものすごく長文になってしまうため、少し絞って僕が思ったことをここに記したいと思います。

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まず冒頭に主人公のジョニーが、子供や若者にインタビューで色んな質問をするところから始まります。その質問の前に「回答に正しいも間違いもない」や、「質問が嫌なら断ってもいい」と前置きを置きます。この姿勢はとても大切なことだと思いました。ちゃんとジョニーは、人にマイクを向けて質問をして答えさせるということの暴力性に気づいていて、なるべくそれを相手に感じさせないよう配慮している。

 

ここで個人的な話になるのですが、僕は映画を作りたくて、映画について学校で学んだり制作したりしています。その製作中に、役者に台本に書いてある台詞を言わせて感情を出させる事に対して、もの凄く辛い時があります。僕は撮影を担当することが多いのですが、僕が回したカメラで役者が記録されてしまって見た人が画面に映った役者を評価してしまう。これは本当に責任が伴うことで、怖いことで、暴力的なことだと思っています。だから、なるべく僕らは映画を作るときに役者に配慮をしないといけない。それをちゃんとこの映画の冒頭に示してくれた。そこがまずこの映画に惹きつけられたポイントだと感じました。

 

この映画に出てくる子供は、すごく質問の回答が賢いなと感じました。ちゃんと街の事や、自分の未来のことを普段から考えているなと。

それはアメリカが政治に関心を持ちやすい環境なのか、もしくは持たないといけない環境になってしまったのかなとも考えさせられました。日本もそのはずなのに、政治や自分の未来に対して無関心な人が周りには多いなと感じます。

だけど本当はみんな普段から考えているけれど、それを話す機会がないのかなとも思いました。だからこのジョニーがやっているインタビューは、子供や若者たちに普段から考えているけど、話せないようなことを引き出す良い機会なのかな。

僕らには SNSがあります。YouTubeをしたり、ポッドキャストをしたり、こうやってブログを書いたり、自分の感情や考えていることを発信するべきなのかなと思いました。

 

理想は僕も他人に面と向かって話したい。僕はそういうことを話せる人がいない。昨日、久しぶりにお母さんに会いに行って、自分のメンタルが今不安定なことを話しました。だけど、僕はネガティブな話をするのが苦手で、心配されるのが怖くてヘラヘラしながら冗談かのように不安定なことを話してしまったから、お母さんにとってはそこまで重大な問題とは受け取られずに軽く流されてしまいました。

僕はあの時、本当に辛いから辛そうな顔をして辛そうはトーンで、本当の感情を言葉にして伝えられていたら、ちゃんと自分のためになるサポートを受けられたかもしれない。なのに僕は自分でそれを放棄してしまった。それが今の僕の大きな悩みの1つで、真剣に茶化さずにネガティブな話ができる人、できるように自分自身がなること。この2つが僕が今、欲しているものなのかなとこの映画を見て再確認させられました。

 

この映画で僕が1番感動したところはジョニーが、甥のジェシーに普段仕事で身に付けている、ミキサーとマイクとヘッドフォンを貸したところです。

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そこでジェシーは初めて音の面白さに感動する。そこは本当に共感できるポイントで、僕は普段映画でカメラを回すから音声は担当しないのですが、使い方を教えてもらってミキサーにマイクをつなげてヘッドフォンで音を聞いたことがあります。その時に人の声がクリアに聞こえたり、街の音が耳元で聞こえてくることがものすごく感動して友達の声ってこんなにかっこよくて落ち着く声なんだなぁとか、人の足音って個性があって面白いなぁって感動しました。

 

普段聞き流している音が尊く感じられた瞬間。それは世界の見え方が一気に変わることで、人生の中でも大大大好きな映画に出会えた後の散歩道くらい世界の見え方が変わった瞬間でした。それをジェシーが感じている顔がたまらなく良くて、可愛くて、僕はこのシーンが大好きです。

 

さらにこのシーンで、ジョニーはジェシーに対して最大のパンチラインを放ちます。

「録音がクールなのは、音を永遠に残せるから」「平凡なものを不滅にするって凄くクールだ。しかも楽しいし。」このセリフはこの映画の中で僕が1番好きなセリフです。

さっき僕は記録すること、残ってしまうことの暴力性について書いたけれど、その反面にものすごく尊いことでもあるというのが、このセリフからわかるからです。

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ジェシーがジョニーに対して、「感情表現は苦手?」と聞いたところや、ジェシー陰謀論が好きなところ。ジェシーとお父さんのシーン。インタビューでの子供の回答とか、本当はもっと語りたいことがあるのですが、さすがに長文になりすぎるので、割愛します。

 

最後に語りたい事は、ジェシーが「僕には友達がいない」と言ったシーンです。ジェシーが言うには「同年代とあまり関わりがなく、いつも大人といるから、僕には友達がいない」とのこと。僕はジェシーに対して、その関わっている大人は友達じゃないのかなと疑問に思いました。ジェシーは大人を友達じゃないと判断していて、同年代で仲いい人が友達だと捉えてるのかなと。だけど、最後ジョニーの背中におんぶされている時にジェシーが「ジョニーは僕の親友」だと言うシーンがあってあそこで大人に友達って言っていいんだと考え方が変化していて良かったです。

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世代とか関係なく、小学生が大人と友達になってもいいし、僕がおじいちゃんとかおばあちゃんと友達になっても良いと思う。友達に年齢は関係ないからたくさんの年齢の人と友達になりたいなと僕は思いました。

 

書いていたら、ジョニーが謝罪の仕方をスマホで検索して、検索結果を見ながらジェシーに謝るシーンとかもっと語りたくてウズウズしてきています。長く定期的に映画とか自分の思考について話せる人が欲しいなぁ。